「僕等がいた」16巻完結で名言は?ネタバレと感想!

少女漫画・コミック

実写映画化もされた、小畑友紀先生の名作「僕等がいた」。

色々な物を背負う矢野と竹内に支えられながら矢野を忘れられない七美。

すれ違ってしまった2人の運命は…

原作の結末や登場人物の名言などをまとめてお伝えしていきます。

小畑友紀先生の「僕等がいた」原作の結末のネタバレと感想!

山本のお母さんが亡くなり、山本から奈々が事故前に言ってた真実を聞かされます。

そしてお互いに利用していた関係を解消した矢野と山本。

その頃、七美は矢野と向き合う決心をして、忙しい中、連絡をとろうとしていました。

矢野も引っ越しをして、七美の会社に電話をしますが、忙しい七美を捕まえることが出来ません。

今の姓の長倉ではなく「矢野」と名乗り、伝言をお願いします。

七美は伝言メモの「矢野」に反応しましたが、違う人のことだと思ってしまいます。

すれ違いが続く中、矢野は竹内がプロポーズのために買った指輪を自分の部屋で見つけました。

この指輪の意味を理解したときにおまえが捨てろという手紙もついていましたが、理解できません。

その指輪を見て、七美ではなく、竹内のことを想って泣くのでした。

七美が矢野からの電話だと気づいた後も、なかなかタイミングが合わず、不在着信だけが残ります。

矢野は竹内が託した指輪の意味を理解し、出張先の神戸から電話を掛けます。

ようやく電話が繋がった時、七美は地下鉄の階段を上っていました。

矢野はこれから京都に向かうこと、明後日東京に戻ったらまっすぐ会いに行くことを伝えます。

矢野からの電話に気が緩んだ七美は階段を踏み外して転落し、救急車で病院に運ばれます。

電話中の事故に目の前が真っ白になる矢野。

アキちゃんから連絡をもらった竹内が病院に駆けつけますが、七美のカバンについていた血を見て、竹内も動揺します。

矢野との電話にCTを撮ることと意識がないことしか分からないと言う竹内。

落ち着かせるために矢野が大丈夫だと言います。

その言葉に落ち着いた竹内は矢野に早く帰ってくるように伝えました。

全力で失った時間を取り戻せよと背中を押す竹内に矢野が素直に「ありがとう。おまえに出会えて良かった」と言うのでした。

それから矢野は七美の携帯に留守電を残します。

「高橋 これから迎えに行くから
おまえを迎えに行くから
だから頑張れ
今度はオレ
おまえのために全部捨てられる
おまえ以外何もいらない
だから
今度こそオレのこと待ってて」

矢野が病院に着いた時、七美は元気にご飯を食べるところでした。

七美が軽症だと分かり、笑い出す矢野。

そのうちに泣き崩れます。

七美は矢野の手を握り、一緒に泣きます。

そして矢野を心から許すのでした。

札幌でタカちゃんの結婚式に参列する七美。

ブーケトスの時に突然矢野が現れます。

みんながざわつく中、ブーケを拾って七美に渡す矢野。

実は新郎は矢野と竹内の友人、アツシだったのです。

七美は久しぶりに竹内と話し、研修でN.Y.に行くことを聞かされます。

高橋からも元からも安心して飛び立てると卒業宣言をするのでした。

次の日、釧路の実家に帰った七美。

後からくる矢野を駅まで迎えに行きます。

高校生の時にホームで見送ったことを思い出していると後ろから矢野が声をかけます。

矢野は笑顔でただいまと言い、七美はおかえりと思うのでした。

矢野は七美に6年分の「好きだよ」を伝え、自分の心は七美のものだと伝えます。

重いと泣く七美に重くないと価値なんてないと言い「オレの家族になってください」とプロポーズしました。

それから2人は一夜を共にします。

そして次の日。

一緒に奈々さんのお墓を訪れます。

10年かかってようやく奈々さんのお墓に来ることが出来た矢野。

きちんと向き合う矢野に七美も奈々さんに手を合わすのでした。

大切な人の死に向き合ってのハッピーエンドでした。

七美の転落事故のシーンでは、また矢野を絶望に追い込むのかと不安になりました。

矢野だけではなく、アキちゃんや竹内くんにまでも大切な人を失う辛さを背負わせるのかと思いました。

そんな中での矢野のセリフがとても力強く感じて、竹内くんから受け取ったバトンで七美を幸せにする覚悟を決めたのが分かりました。

七美は軽症というオチでしたが、矢野が泣くところは、読んでて泣かずにはいられませんでした。

許されるとは思ってなかった、憎んでと思っていた矢野。

七美から離れることしかできなかったけど、いつも七美の幸せを願っていた矢野。

七美が同じ空の下で生きていることが支えだった矢野。

そんな矢野が、奈々さんの死にも向き合えるようになり、罪悪感を持たずに七美を好きだと言えるようになって本当に良かったです。

背負うものが大きすぎた矢野には、幸せになってほしいと心から思います。

そして、七美も。

それからずっと支えてくれていた竹内くんも幸せにしてあげてと願うばかりです。

恋愛物の漫画ではこちらもオススメです!!↓

一井かずみ先生の「どうせもう逃げられない」10巻のネタバレと感想!

「初恋ダブルエッジ」最終巻8巻のネタバレと感想!とのさんの年齢は?

→大ヒット中の「カカフカカ」10巻のネタバレと感想!石田拓実(いしだたくみ)でドラマ化も!

小畑友紀先生の「僕等がいた」矢野、高橋、竹内、山本、千見時の名言はコレ!

「僕等がいた」は、信頼、恋、愛、友情、裏切り、依存、死など多くの困難がありました。

その中で、たくさんの名言が生まれています。

ここではメインキャラの名言を少しだけですが、ご紹介したいと思います。

●矢野元晴の名言

他人のせいより自分のせいにする方がラクだからね
「他人のせい」だと理不尽すぎて許せねーと思うけど「自分のせい」だと仕方ないって思う
腹も立たなくなる
つまり
ズルいんだ
オレ

ゼロじゃなくてプラマイプラスだったよ
高橋と出逢ってからオレは高橋と出逢うために生きてきた

記憶も生きてるんだよ高橋
成長するんだ
だからさみしくなったら目を閉じて
そしたらいつでも会える

壊したくないのに 壊れた 一番幸せだった瞬間が境目

高橋 これから迎えに行くから
おまえを迎えに行くから
だから頑張れ
今度はオレ
おまえのために全部捨てられる
おまえ以外何もいらない
だから
今度こそオレのこと待ってて

●高橋七美の名言

矢野のすごくすごく好きな人はもういないのかもしれないけど
それはさみしいことなのかもしれないけど
でも矢野のことをすっごくすっごく好きな人間がいるってことは
それってプラマイゼロじゃないかなあ
だからひとりだと思わないでね

好きだ バカッ

このずっと続く空の下、あなたは今どこにいますか?
今日は誰と会い、どんな話をして、どこへ行きましたか?
最後に私を思い出したのは、いつですか?
今、誰を愛していますか?
私は、今日もあなたを愛しています

“独り”が寂しいのは 独りだからじゃなくて
誰かと一緒にいたことの記憶があるから
一緒にいることの幸せを知ってしまったから
幸せを知らなかったほうが 幸せなことがいっぱいある
幸せになればなるほど
不幸せになるかもしれない要素も増えてくんだね

どんな言葉ももうこの人を傷つけない言葉なんてない

●竹内匡史の名言

身を削るだけの恋愛ならやめたほうがいい

ねえ高橋
オレは聖人君子じゃないよ
けど言ったことくらい守る男だよ
オレ等くらいは約束守ろうよ

涙が出て仕方なかった
誰がこいつを助けるのか
高橋だって無理だろ
無理なのか
それでも君しかいない
高橋
どうか
どうか君だけは元を見捨てないでくれ

●山本有里の名言

こだわりってつくづくくだらないね
でも手放してみなきゃわからない
そういう学び方もあるんだなあ…って

みんなあんたの気持ちはとりこぼさずわかってる
お姉ちゃんもきっとあんたのお母さんも
だから自信を持って
間違えた愛し方をしたと思わないで
このままあんたらしく生きて
矢野
ありがとう!!

●千見寺亜希子の名言

心が幸せならどんな未来でも受け入れられるよ
だからあんたは大丈夫だと思う

なのに不思議だね
だって本当はあんた七美の期待に応えたかったはずなのにね
一番

名言を少しだけご紹介しましたが、いかかでしょうか。

私の一番は、竹内くんの涙が出て仕方なかった…というモノローグです。

矢野が「壊したくないのに 壊れた 一番幸せだった瞬間が境目」といった後、矢野の抱えているものの多さ、重さ、七美を手放してしまった後悔を目の当たりにした竹内くんが泣き崩れるシーンです。

竹内くんが七美も好きだけど、矢野のことも大事なんだというのがよく分かり、涙なしでは読めませんでした。

ここからラストまで、みんなが矢野に起きたこと、矢野の気持ちを理解していくので、重要なシーンだと思っています。

そして、矢野が七美の留守電に残したセリフも良かったですよね。

矢野が七美に向き合う決意が分かるセリフです。

そのシーンは背景が真っ黒で、矢野の儚げな雰囲気が際立っていて目を奪われます。

セリフがきれいに浮き上がって見えて、心を鷲掴みされました。

「僕等がいた」は、大切な人の死に向き合っていく話なので、メインキャラのセリフやモノローグはどれもとても意味の深いものだと感じます。

どのシーンも欠かすことなく重要なので、みなさんが名言と思うセリフがたくさんあるのはないでしょうか。

何度読んでも心に響いてくるのは、名言がたくさんあるからなんだと思います。

小畑友紀先生の「僕等がいた」漫画と映画とアニメの違いは?

漫画と映画は知っていましたが、実はアニメ化もされているんですね。

アニメが放送されたのは2006年で、まだ漫画が完結する6年も前です。

アニメは全26話で、矢野が東京に行ってしまうところがラストだったようです。

映画は高橋七美を吉高由里子さん、矢野元晴を生田斗真さんが演じ、2012年に公開されました。

前編後編の2部作品で、ラストまで描かれていましたが、4時間の中に連載10年分の内容なので、物足りないと言う声も多かったそうです。

アニメは途中で終わっていますが、原作に沿っていて続きが見たいと言う声が多かったそうです。

映画と言えば、七美の名言のところに書いてある、「好きだ バカッ」や「このずっと続く空の下…」というセリフは常に吉高由里子さんの声で再生されてしまいます。

そのくらい、私には吉高由里子さんの印象が強いです。

アニメの方は見ていないので、見てみたいですね。

そして、今からでも最終話までアニメ化してほしいなと思います。

小畑友紀先生の「僕等がいた」の主題歌は声優が担当!?

僕等がいたのアニメのエンディング曲がストーリーに合わせて10曲あったようです。

その中で、高橋七美役のささきのぞみさんが2曲担当しています。

それが「メリーゴーラウンド」と「ふたりの季節が」です。

メリーゴーラウンドはささきのぞみさんが作詞もされています。

届きそうで届かない距離という歌詞が七美と矢野の関係を表していると思います。

声優さんなのに素敵な歌詞を作詞していて、とても驚きました。

聞いてみるととてもいい曲で、歌声もイメージピッタリでした。

ストーリーに合わせて何曲もエンディングがあるなんて、ますますアニメが見たくなりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました